
開塾背景と目的
これまでの経営者は「経営理念」や「経営ビジョン」といった目標を掲げ、失敗と成功を繰り返しながら時間をかけてそれらを形成してきました。しかし、生活者の価値観や社会環境の変化が劇的に速まる現在では、これらの「目標」の前段階にあたる「動機」「理念」、そして自分が大切にする「原体験」や「原則」を改めて見直すことが急務となっています。この“原則”さえしっかり身につけていれば、時代の変化に応じて手段を柔軟に変えながらも、一貫した軸を持った経営が可能になるのです。
経営を取り巻くあらゆる要素を運営していくには、単に方法論を深掘りするだけでは不十分です。モノやコトの「原理原則」を理解することが欠かせません。時代や環境の変化に伴って「目的」や「手段」は変わっていきますが、根底にある「原則」はそう簡単に揺らがないからです。自分の「原体験」を通じて得た“譲れない基準”がはっきりすれば、経営者としての軸を保ちながらも、必要に応じて戦略や手段を素早く切り替えていけるようになります。
本塾では、さらに学習や議論を重ねることで、自分が大切にしたい「原体験」や「ストーリー」を掘り下げ、その背景となる「原則」を明確化していきます。そして、それらを基に社会の未来を見据えた経営ビジョンやビジネスモデルを構築する能力を養うことを目指します。若手経営者にとって、この“軸”が明確になることは、時代の変化に負けない柔軟かつ一貫した経営へとつながる、大きなアドバンテージとなるでしょう。
本年度も引き続き、常滑市および近隣の市町にお住いの原則45歳以下の中小企業経営者(事業承継や事業転換を控えている方を含む)、小規模企業経営者、個人事業主、これから起業・独立をお考えの方、または経営的思考をみにつけたい若手幹部の方を対象に、時代のこの地域を担うことのできる人財の育成を目的とした「第3期 若手経営者育成塾」を開塾させていただきます。ぜひご参加ください。